はじめまして。
代表の海谷と申します。
私がつわノンという商品を作ろうと思ったきっかけと、商品が完成するまでの道のりをまとめました。
2019年の9月に妊娠がわかりました。
そこからはあっという間につわりが始まり、何も食べられなくなってしまいました。
それまで、つわりのイメージは突発的に気持ち悪くなって吐くというようなものだったけれど、実際にはずーっと、それこそ本当に丸一日動けない日が続きました。
気持ち悪いだけじゃなくて、いつ終わるんだろう?という不安は初めてでした。
お腹の赤ちゃんが心配で、なにか栄養を摂らなきゃいけない。けれど食べられない。
同じような人がいないかスマホで検索して、余計に不安になるということを繰り返して、きっとみなさんと同じようにドツボにハマっていたこともあります。(笑)
食べられそうなものを探して、試す→ダメだったのスパイラルに落ち込み、それ以外はほとんど寝たきりで、一日中真っ白な天井を見ていました。
周りに迷惑をかけて、こんなに非生産で何もしていない自分って…と暗くなるのは初めての経験でした。
そして、やっとの思いで食べられた栄養補給ゼリーも裏面を見たら、ビタミンAの文字。摂りすぎてしまった?1日の必要量は?と余計に焦る原因になって、踏んだり蹴ったり。
私の場合、裏面を隅々まで見るようになったのは妊娠してからのこと。
ひとりの体ではないという責任感もどんどん強くなっていきました。
私は当時、フリーランスの在宅ワークで、ベッドから出てデスクに向かえば仕事ができるのに、椅子に座るのも、画面を見るのもつらかった。
働く環境としては恵まれているはずなのに、できない。
フリーランスは通勤や勤務の融通が利くけれど、働かなければその分の収入はナシになります。
実際に2ヶ月近く収入がゼロになりました。
お金が減っていくことも不安でしたが、お客さまにも迷惑をかけるし、
身体は相変わらず調子が悪く、良くなる気配がない。
終わりが見えないつわりとの戦いに、心身ともにボロボロとはこういうことをいうんだと身に染みて感じました。
周りから見たら幸せな時なのに、こんなにつらいなんて誰も教えてくれなかった。
どういう状態になっても不安や体調の悪さよりも、幸せが大きいと思っていました。
つわりになって考えたのは、もし、会社員時代に妊娠していたらということ。
満員電車に乗って決まった時間に出勤。
出張や会議で絶対に休めない日も出てくるし、早上がりもできません。
もちろん、会社の人にもまだ言えない時期だし、お腹も大きくなっていないから、周りからの気遣いも期待できません。
今よりも多くのことを、とにかく1人で全部乗り越えなきゃいけない。
勤めていた時に、多くの妊婦さんと働いたけれど、みんな妊娠しながらこんな思いをしているなんて、まったく想像がつきませんでした。
どれだけ多くの女性がつらい思いをして我慢をしたり、表には出てこなくて見えづらい機会損失を含め、大切なことを諦めてきたのか。
私の価値観が変わった瞬間でした。
あの時こんな商品があったらと思いながら作ったのがつわノンです。
子どもが産まれて慣れない育児をしながら、
早く妊婦さんに届けたくて会社を立ち上げました。
安心して届けられる製品を作ってくれる工場をリストアップして、
何件も電話とメールをしました。
やっと工場が見つかっても、試作品の味に満足がいかなくて、子どもを寝かしつけた後に何度も試食して、修正のお願いをしたり…
家族をはじめさまざまな人の力を借りてやっと届けられるようになりました。
ひとりでも多くの妊婦さんの助けになればうれしいです。
つわりにまつわる経験がつらいものでなく、
少しでも和らいで、幸せな日々として思い出となりますように。
お母さんと赤ちゃんに優しい社会へ一歩近づくように。
そんな気持ちを込めてつくった商品です。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
(商品の詳細はこちらからご覧いただけます。)
mug&bun代表
海谷カンナ